顎関節症 入れ歯と顎関節症

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入れ歯による顎関節症について

入れ歯が原因で噛み合わせのバランスを崩すことも

「顎が大きく開けない」「顎の関節付近が痛い」という症状があり、さらに詳しい問診をすると下記のような症状をもつ中高年の患者様が増えてきています。これらは顎関節症といわれる症状です。

入れ歯による顎関節症について

●肩がこる
●腰が痛い
●手足がしびれる
●耳鳴りがする
●偏頭痛がひどい

顎付近の痛みを訴えたり、口が開かなかったり、顎のあたりでパキン、ジョリジョリ、コッキン、という音がしたりするといったものです。

顎関節症というと、20~30代に多い疾患とされてきました。若い人では、歯並びが悪い、親知らずによる噛み合わせのバランスの悪さ、といった原因が多くを占めていますが、中高年からの顎関節症の原因は、歯に被せてある銀歯や詰め物、特に入れ歯による噛み合わせのバランスが崩れていることに起因しています。

入れ歯が原因による顎関節症(ある症例より)

右側の顎の痛み、お口がまっすぐ開けられないということで来院された患者様の例です。

開口時の状態

正面から見て口を開けると、左側にずれているのがわかります。

入れ歯の状態

入れ歯を見ると、右側に比べて左側の歯が異常にすり減っているのがわかります。

顎関節のレントゲン写真

左側の関節円板(顎と骨の間のクッション、このクッションに乗って顎が動きます)が、落ちてしまっていると診断しました。

入れ歯製作前の治療

以前作った入れ歯を複製し、下顎頭を下げて、顎がスムーズに動くように右側の噛み合わせを2mm上げました。その複製入れ歯でまっすぐお口が開けられるのを確認し、顎の痛みもとれたため、新しく入れ歯を作り直すことになりました。

入れ歯の製作

上下顎同時印象法により、稲葉式総入れ歯の型をとります。噛み合わせの器械はKAVOProtar咬合器のPDRInsertを用い、下顎頭を下方に下げ、顎がスムーズに動くようになるように調整しました。

顎機能検査、CADIACSを使ってPDRインサートを0にしたとき、PDRインサートを2mmにしたときのグラフで右の顎が2mm下がっていることを確認し、入れ歯を完成させました。

入れ歯の完成

完成した入れ歯によって、顎の痛みはすっかり良くなり、お口もまっすぐ開けることができるようになりました。この治療法は、入れ歯で顎関節が動くように誘導させるものです。

長い間、合っていない入れ歯を使っていると、入れ歯による顎関節症を引き起こすことが十分考えられます

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